
FXでシステムトレードを考えている方は、VPS(Virtual Private Server)の利用も検討し、どのVPSを使うのが良いか、悩まれている方も多いかと思われます。
そんな方々に向けて、有益な情報となりますようにこの記事を書いて行きます
自宅のパソコンにMT4をインストールしてEA(エキスパートアドバイザー)を、動かすことも出来ますが、FXのマーケットは24時間開いております。
そのFX市場に個人のパソコンを、24時間稼働させてマーケットに対峙させるのは現実的ではありません。
OSのアップデート、システムエラー、停電などでシャットダウンが強制的に発生するケースも有ります。
VPSを事前に用意しておけば、その様な問題はすべてクリアされます。
EAの設定が完了しますと、仕事中も寝ている間も動作し続けて収益を上げてくれます。
今回は有料無料にかかわらず、VPSの導入から設定の仕方まで解説を致します。
VPSの導入
VPSを導入するのに当たり、FXブローカーが無料で貸し出すものや、国内の企業が運営している有料のVPS、どちらを使うのが良いのかを複数のVPS会社を並べて検討してみます。
無料で使えるVPS
Gemforex
利用条件…口座残高50万円以上(口座残高30万円以上で全EAを無制限でダウンロード可能)
XMTRADING
利用条件…口座残高50万円以上(一ヶ月に最低5往復Lotもしくは500往復Micro Lotの取引)
FBS
利用条件…口座残高450USD以上(一ヶ月に最低3往復Lotの取引)
HotForex
利用条件…口座残高5,000USD以上を維持
会社名 | Gemforex | XMTRADING | FBS | HotForex |
サービス名 | 無料VPS | 無料VPS | 無料VPS | 無料VPS |
OS | Windows Server 2012 | Windows Server 2012 | Windows Server 2012 | Windows Server 2012 |
CPU | 1Core 2.4GHz | 2 Core | 不明 | 1Core |
メモリ | 1GB | 1.5GB | 4GB | 1.3GB |
ディスク容量 | 不明 | 20GB | 60GB | 25GB |
ディスク形式 | 不明 | HDD | HDD | HDD |
利用条件 | 口座残高50万円以上 | 口座残高50万円以上 | 口座残高450USD以上 | 口座残高5,000USD以上 |
※無料のEAを無制限でダウンロード可能なGemforexを選択するのがベターですね。

※CPUは不明ですが利用条件が緩く、メモリが多いFBSも良いかもしれません。
有料のVPS
有料VPSを料金とサーバーの性能差を比べて候補を絞りましょう。
対象は下記の4社を比べて表にしました。
お名前.com デスクトップクラウド for MT4
ConoHa VPS(for Windows Server)
FX専用VPS使えるねっと
ABLENET(エイブルネット)
会社名 | お名前.com | ConoHa VPS | 使えるねっと | ABLENET |
サービス名 | デスクトップクラウド
for MT4 |
for Windows Server | FX専用VPS(シルバー) | FX専用VPS |
OS | Windows Server 2019 | Windows Server 2019 | Windows Server 2012 | Windows Server 2012 |
CPU | 2Core | 2Core | 3Core | 2Core |
メモリ | 1.5GB | 1GB | 2GB | 1GB |
ディスク容量 | 60GB | 50GB | 50GB | 60GB |
ディスク形式 | SSD | SSD | SSD | SSD |
費用(1ヶ月) | 1,230円
(キャンペーン中) 通常1,560円 |
1,800円 | 2,980円(2年契約2,280円) | 1,250円
(キャンペーン中) 通常1,981円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 2,000円
(1年以上契約無料) |
無料
(キャンペーン中) |
※上記比較以外では、通信回線の違いやサーバーの設置場所でもパフォーマンスは変わります。
比べてみると、一番経費が安く済む、お名前.comの利用がベターな選択になります。

只今、キャンペーン中で上記価格が下記の料金体系になります。
メモリ1.5GBプランですと、月々1,230円の料金になりますのでお得だと思います。

お名前.comへ申し込み
お勧めプランのメモリ2GB、CPU3コア、SSD120GB、月1,630円を申し込みます。
MT4を複数動かす必要が有る方は、メモリが多いVPSを選択した方が断然良いです。
1.5GBプランでもMT4の起動を10件以上しても大丈夫でしょうが、恒常的な利用を考えた場合、2GBプランを選択しました。

支払い方法は月払いを選択しました。
キャンペーンが終わりますと料金が変わり高くなりますので、長期にわたり自動売買を考えている人は36ヶ月払いを選択した方が、お得だと思います。
メールアドレスと、パスワードを決めて「次へ」をクリックします。

次に個人情報を入力して、支払い方法へ進みます。
支払い方法はクレジットカードでの支払いになりますので、必要な情報を入力して申し込みます。

手続き完了のメールが届き、記載されているURLをクリックしますとPIN番号記載されたページへ移動します。

「電話を受ける」をクリックしますと、電話がかかってきますので、「PIN番号」を入力し「♯」を押します。
これで、認証が完了します。
その後、サービス設定完了のメールが届き、お名前.comの「 Navi」にIDとパスワードを入力してログインします。
ログイン後、「デスクトップクラウド」をクリックします。

画面が変わりましたら、「コントロールパネル・ログイン」をクリックします。

コントロールパネルホームが開き、申し込んだ内容が記載をされています。
「初期設定へ進む」をクリックし、次の画面で「ユーザー名」と「パスワード」の初期設定をします。

次に、リモートデスクトップの設定に進み、RDPファイルのダウンロードをクリックします。

RDPファイルは接続先・ユーザー名・パスワードがセットされているショートカットファイルです。
このファイルをご自身のPCデスクトップに置きダブルクリックすると簡単にVPSにログインができます。

VPSのデスクトップにある、「Desktop Cloud MT4 Installer」のアイコンが有りますのでダブルクリックして目的のFXブローカーのMT4が有れば簡単にセットアップ出来ます。
無い場合はその下の「Google Chrome」を使い、目的のFXブローカーのホームページからダウンロードをしてVPSにインストールをして下さい。

VPSにインストールしたMT4の設定
目的とするFXブローカーのMT4がダウンロードできましたら、MT4の動作を軽くするために、利用しない機能は使えなくしておきましょう。
まずは、MT4のメニューバーの「ツール」から「オプション」を選択し、サーバータブの「ニュースを有効にする」のチェックを外します。(VPSでニュースは見ないです)

次にチャートタブをクリックして、「再表示用に削除済みチャートを保存」のチェックを外します。
ヒストリー内の最大バー数は6000程度で十分です。
チャートの最大バー数も6000程度で十分です。
データが多いとMT4の動作が遅くなりますので、最低限の履歴で十分です。
※EAのバックテストはVPSで行わず、ご自身のPCで致しましょう。

次に音声設定タブの「有効にする」のチェックを外します。
VPSに音は必要ありませんのでチェックを外します。

VPS上のMT4で自動売買をする為だけに、EAを動作させやすくする設定は重要です。
自動売買をするのに必要のない無駄な機能は省いて、負荷を減らしMT4を軽くした方がミスなく自動売買が実行されます。
この後、お気に入りのEAをMT4にセットして、自動売買を始めて下さい。
まとめ
今回、EAを動作させるのに不可欠なVPSを、各社の料金とサーバー性能で比べ、実際に利用するまでを記事にしました。
数百種ある無料EAが使い放題なGemforexも魅力ですが、月々1630円と料金はかかりますがVPSの性能を考慮して、お名前.comデスクトップクラウドに申し込みをしました。
そして、VPS上で動作させるMT4が軽快になる設定方法を紹介いたしました。
是非とも、VPSを利用される際はこの記事を参考にして下さい。
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